・・・雨時々曇り。

　・・・やっと、落ち着いてきた・・・かな？（傾。
・・・自虐と言うか、衝動を止める為の行為が・・・必要なくなった為、血生臭い匂いからは、開放された。
だからと言って、一視以外を触れる勇気などなく・・・やはり、一視以外は怖い。
それに伴うかのように・・・笑うという行為が、苦手になってきてる。
・・・元々得意では無かったけど、輪をかけて・・・出来なくなった気が、する・・・（俯。

　・・・でも、あの庭に来てくれる師匠の猫さんは、別。
枢が触れなくても、すり寄ってきてくれて・・・猫さんが触れてくれるから・・・あの猫さんだけは、触れれる。
・・・可愛い・・・（思い出し微笑み。

雷雨のような雨は、漸く収まり、
まだ薄暗いけど、雲だけになった。
・・・晴れる日は、何時来るのだろう？

　1通の手紙から始まり、一度死んだ己がおり、その屍を見つめ、時を取り戻すように、足掻く。
結果は、少しづつだけど・・・目に見える形になっていると、想う。

　・・・伴って、兄様から・・・当面・・・この先、未来永劫会えないと、そういう話をした。
何かがぽっかりと空いたけど、何となくそれ自体は理解出来て・・・解っていたような、そんな感じ・・・だった。
なのに、衝撃はあの時に感じた物の比ではなく、枢の封印される以前に実の父に聞かされた報告を聞いたのと同じ位だった。
・・・でも、枢には止める手段も、言葉もなく、ただその答えを受け入れるだけだった。


　・・・嵐は暗く重い雨雲を呼び、激しい風と、轟音と共に雷鳴を落とし、痛い位の雨を地に降らす。
この数日の、数週間の出来事は・・・嵐の中の出来事で・・・目まぐるしく起こり過ぎて・・・よく、理解出来ない。
・・・ただ、自衛の手段を学び、枢のに本当に何が必要なのか・・・理解することに十分な機会と、出来事だった。

　嵐は去った。
雨は上がった。
未だに空は雲っている。
まだ、晴れそうにはない。
でも、何時かは晴れるのではないかと、そう思える。

少しつづ動き出した枢の時間。
何時からか止まっていた時が、
・・・ゆっくり・・・ゆっくり・・・
枢にも理解出来る速さで、動き出した。

・・・あの人が傍に居てくれるから・・・