…少女懺悔中

　・・・（只今、激しく自己嫌悪中。
・・・夜刀、出雲・・・御免なさい、御免なさい、御免なさい・・・（ぶつぶつ。
・・・2人が居なければ、今頃・・・枢は敵に・・・戻ってました。・・・生きても、いれなかったし・・・（呟。
ど、どんな顔して会えば解らない・・・はぅ・・・（凹/頭を抱える。

　それに、森次に逆上・・・よもぎ餅・・・御免・・・。
・・・次はもう少し、考えてつくる・・・（凹み中。
　・・・森次の克服は、枢の出来る範囲で・・・協力する。
ただ、加減が出来ないから・・・また、あんな風にしたら、御免。

　なるべく敬語に・・・ならないようにするよ、大玉。
頭では、解ってるつもりなんだけど・・・どうも、行動にすると、伴ってない。・・・御免。

　・・・嫌いな物に、生物と聞いたのに・・・てんむす作ってきて・・・御免、瀬川。
現代の和料理の勉強にーと、貰った本通りに作ったから・・・上手くはいってるはず・・・。
・・・でも、揚げても生物だから・・・食すのはお早めに…（呟。

・・・枢は、犬が苦手・・・。
昔・・・齧ったら、齧られた・・・。

　・・・枢は、人の形をしているだけで・・・元は、この学園と敵対し・・・一般人を食べていた、土蜘蛛族に所属する・・・来訪者だ。
　この学園に所属してるお陰で、成長に・・・人を襲わなくていいし、その衝動も・・・我慢出来る物になってるだけに、過ぎない。
　だから、人のように・・・食事で、自分を維持し・・・成長させることが、できる。
・・・別に、普通の食事をしない訳じゃない。
人が食す物を得ても、生きていくことは・・・出来る。
・・・現に、枢が仕えている・・・あの方は、食に拘りを持っているし・・・（呟。
風流を好み、季節に合う食を強要された。

　だから・・・必ずしも、人を襲う必要は・・・ない。
・・・ただ、効率良く成長するには・・・好都合なだけだ。
枢は、封印される以前は・・・人を食べていた。
　・・・何を勘違いしてるか解らないけど、元は人を食べてその生気で生きてたんだから、美味しいに決まってる。
・・・好物がそこにあって、食べたくない・・・訳がない。

　でも、今はそれをしなくても・・・生きていける。
・・・我慢すれば、耐えられる。
学園に所属した時に、教えられたことを・・・守る。
理性ある限り、『人』として生活する限り・・・もう、二度と口にしないと誓った。
・・・枢を、ちゃんと・・・個として扱ってくれる人達がいる・・・。
望んでも・・・得られなかった物が、当たり前に・・・あるこの時代。
　・・・『人』と生きる為の、誓い。


　・・・枢が、望んでいい立場では・・・ないことは解るけど・・・もし、口にしていいなら、この過去に・・・触れないで欲しい。
今でも衝動は、ある。・・・ないと言えば、嘘になる。
その事を口に出して、指摘される事は・・・辛い・・・。
・・・それも、枢に・・・優しく、親しくして・・・くれる人を襲うなんて・・・考えたくない。

・・・そんな恐ろしいこと、想像しないで・・・お願いだから・・・。