・・・・白虹。

　・・・・心配ことが減ると、嬉しい・・・。
満ちていくような・・・気持ちになる。

・・・良かった・・・

　・・・純粋に、そう思える。
・・・声が聞けるだけで満ち足りた気持ちになって、顔が綻んでしまう・・・。
今までは、今という時代を知って・・・嫌なことしか目に付かなくって、良かったと思えることは無かった。
・・・無いと思い込んでただけかも・・・しれない。

・・・また何か作ろう。
喜ぶ顔が見たいから・・・。

　・・・枢は、好きな人が出来た。
　何処かで、きっと自分達を恨んでいるじゃないかと思っていた。
・・・でも、そんなのは枢の思い込みで・・・そう思えるのは、枢自身が勝手に壁を作っていたと・・・解った。
確かに、まだ学園の人達の中には、今でも枢達を恨んでる人もいるけど・・・。
　あの人は、そんなこと思ってないて・・・解った。
寧ろ、枢の方がその人のこと傷つけていたと思う。
・・・もっと色んなことが知りたい・・・。　役にたちたい・・・。

・・・真名と『友達』になりたい・・・
・・・初めての友達が、欲しい・・・。

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・・・・悩み事。

　・・・・枢は、料理は出来る（和食限定）。
・・・外来語は苦手だから、目新しい料理は苦手・・・。

　・・・・ちょっと、小金が出来たので・・・買出しして、お菓子を作ってみた。
甘いの好きだけど、封印される前まで・・・これの材料はとっても高くって・・・そんなに作れなかったけど、今は安いから奮発して作った。
・・・・・お萩・・・・・。

　・・・・嫌いだったかな・・・。
お団子の方が良かったのかも・・・・（悩。
　・・・忙しいみたいだから、こんなことしか出来ないけど・・・息抜きにって思っただけだけど・・・。
・・・・・・うん・・・きっと、邪魔だった・・・・。
・・・・暫く、行かないようにしよう・・・。

・・・それでも、傍に居たいと思うのは、
我侭なんだろう・・・。
―何時からこんなこと思うようになったんだろ

《　以下、背後と枢の不毛な会話　》

背後（以下、背）：行きたがってた純正戦闘だぞ！
枢：・・・・・。
背：その無反応はなんだ（汗。
枢：・・・・どうみても、また回復役じゃない・・・？
背：Σ　.｡oO(…ばれてる！？
枢：・・・レベル低いし、解ってるから・・・（呟。
背：レベル上がれば、前衛で頑張れるだからいま少しだけ我慢してね？
枢：・・・・・・（こくり。
　　・・・背後の溺愛するキャラは、回復系になりやすい・・・（呟。
背：でもアレは、前衛だしそんなことないよ！？
枢：・・・・言葉が悪かった・・・・。　必ず、ジョブかバイトに白燐蟲使いが入る・・・。
背：…し、仕様です…orz

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・・・籠目籠目・・・。

　・・・その方を見た時、枢は自分の目を疑った。
白昼夢でも、見ているのかと・・・思ったから・・・。

・・・枢の目隠しは、何時取れるだろ・・・

　学校の授業が終わって、当たり前のように巣（銀の糸）に向かった。
・・・毎日歩いてる道だから、間違うわけもなく・・・ボスが居る部屋に入る・・・。

・・・見覚えのある背丈、髪の色・・・雰囲気・・・

　・・・何故、そこにいるの？
　・・・・枢は、幻を見ているの・・・
　・・・枢が、父上様から・・・「死んだ」と聞いたのは嘘だったの・・・。
　・・・・今まで、何処に行って・・・いたの？

　父上様に、ずっと騙されていかことよりも・・・今、時久様がここに存在する方が・・・ずっと衝撃だった。
・・・頭が真っ白になって、言葉が何も出なくって・・・嬉しくって・・・抱きつきたくなって、泣きそうになった・・・。
・・・・・凄く失礼で、無礼なことなのは・・・頭では解ってた・・・。
思い留まれたのは、時久様が枢を『実の妹』だと・・・知っていたから。
・・・枢は、時久様に妹だと言うことを・・・一度も喋っていない。　口外できない一族の・・・一部の方々と枢だけの秘密だったのに・・・。

　・・・話したい事も、聞きたい事も沢山あるのに・・・何一つ、解らない・・・。

かごめかごめ
籠の中の鳥は
いついつ出やる
夜明けの晩に
鶴と亀と滑った
後ろの正面だあれ?

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・・・・・・兄様？

　・・・・・・ちゃんと、駄目だと自制したのだけど・・・・。
・・・・・・・・・。

・・・・兄様が、出来ました・・・（呟。

　・・・・何がいいだろう・・・。
・・・出来損ないの妹なんか欲しいと思わないと、思うだけど・・・。
望んでなかった言えば、それは嘘になる・・・・。
・・・一番普通に接してくれた・・・それだけで満足だったのに・・・。

　・・・枢は、欲張りなのかな・・・？
・・・・・嬉しいけど、その思いより不安が多い・・・。

・・・また、同じ間違いを繰り返しそうで怖い・・・。
・・・兄様じゃないけど、兄様なの・・・

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・・・・日常。

　・・・学園で勉強して・・・結社に顔を出してきて・・・・寮に帰る・・・。

　・・・身分違いな・・・方々と、会話をしてると・・・解ってる。
なんか違和感がある・・・。

　・・・・枢、ここに居ていいのかな？・・・て、思う・・・。
幾ら平等と教えて貰っても・・・納得できない。
頭では解ってだけど、どうしても・・・・・・・。
・・・枢が出会った土蜘蛛様は、皆いい方ばかり・・・。
枢が変なだけかも、しれない・・・（呟。

・・・余計なこと考えてないで、今は強くならなきゃ・・・。
誰よりも強く、何にも負けない・・・強さを。

・・・・兄様、会いたい・・・

・・・あの方と会っていると、枢は兄様を忘れてしまいそう・・・

仕草も口調も声も手も全く違うのに、重ねようとしてしまう
・・・・・傍に居たいと思う
・・・出来るわけないのに・・・

・・・何故、枢を置いて逝ってしまったの・・・
兄様、生きてるなら・・・枢の傍にいて・・・
・・・兄様・・・

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