・・・籠目籠目・・・。

　・・・その方を見た時、枢は自分の目を疑った。
白昼夢でも、見ているのかと・・・思ったから・・・。

・・・枢の目隠しは、何時取れるだろ・・・

　学校の授業が終わって、当たり前のように巣（銀の糸）に向かった。
・・・毎日歩いてる道だから、間違うわけもなく・・・ボスが居る部屋に入る・・・。

・・・見覚えのある背丈、髪の色・・・雰囲気・・・

　・・・何故、そこにいるの？
　・・・・枢は、幻を見ているの・・・
　・・・枢が、父上様から・・・「死んだ」と聞いたのは嘘だったの・・・。
　・・・・今まで、何処に行って・・・いたの？

　父上様に、ずっと騙されていかことよりも・・・今、時久様がここに存在する方が・・・ずっと衝撃だった。
・・・頭が真っ白になって、言葉が何も出なくって・・・嬉しくって・・・抱きつきたくなって、泣きそうになった・・・。
・・・・・凄く失礼で、無礼なことなのは・・・頭では解ってた・・・。
思い留まれたのは、時久様が枢を『実の妹』だと・・・知っていたから。
・・・枢は、時久様に妹だと言うことを・・・一度も喋っていない。　口外できない一族の・・・一部の方々と枢だけの秘密だったのに・・・。

　・・・話したい事も、聞きたい事も沢山あるのに・・・何一つ、解らない・・・。

かごめかごめ
籠の中の鳥は
いついつ出やる
夜明けの晩に
鶴と亀と滑った
後ろの正面だあれ?